根昆布水 ヨード含有量が高いので正しくほどほどに!
「アルガ・アイ流 ダイエット&美肌術④ ダイエット食材の王道『海藻』」で、フコイダンという水溶性食物繊維が、ダイエットに大きな効果があると記述させていただきました。根昆布にはそのフコイダンが、比較的多く含まれます。そういうわけで20世紀終盤から、「根昆布」の人気が出てきたわけです。しかしそれなりの、注意が必要です。
根昆布の袋や販売されているお店の説明には、根昆布の使用量は2~3グラムと書かれていますが、2~3グラムは限界とお考え頂いたほうがよろしいかと思います。ダイエットにせっかちな方は、ついつい多めにとお考えのようですが、倍の量にすれば確実に、甲状腺の病気のリスクが高まります。一旦発病してしまうと、まず一生治りません。
「海藻編③ 元祖燃焼系食材 コンブ」の記事でも書かせていただきましたが、昆布にはグラムあたり、おおよそ3~6mgのヨードが含まれています。根昆布の場合は含有量が高くなるので、6mgとお考え下さい。仮に6グラムの根昆布を使用した場合は、36mgのヨード摂取となるわけで、これは許容量の15倍に相当します。ヨードは水溶性ミネラルで、30分水につけるだけで、90%が溶出します。
じつは、厚生労働省が採用している1mg/gという数値は、かなり低めで非現実的です。もしこの数値を3~4mg/gとしてしまうと、伝統的和食はヨードの過剰摂取になってしまう計算となるからです。そうなってしまえば、根底からひっくり返ることになるため、厚生労働省はヨードを低めに設定せざるを得ないと推測されます。
なお、この過剰摂取とは、欧米諸国を中心として定められた数値に対してのことであり、この数値を越したからといって実質的に過剰摂取に至るというものではないでしょう。なぜなら和食には、洋食ではなされていない工夫があります。それは、海藻をマメ科の食材との組み合わせで、お互いの毒(過剰なヨードと豆毒)を打ち消すように工夫されていることです。
一例を申し上げると、「昆布豆」や「ひじき豆」です。また和風デザートや和菓子にも工夫されています。「羊羹」は寒天と小豆を主原料として製造されますが、寒天はもともとテングサという紅藻です。また「おしるこ」や「ぜんざい」には、よく塩昆布が添えられます。
このように和食には、欧米にはまねができないような英知が結集されているのです。和食を理解できていない欧米が、日本人はヨードを摂取し過ぎたと批判し、しぶしぶ日本は折れて欧米並みのヨードの所要量等を設定したわけです。ひとことでいえば、和食をちゃんと理解しないままの、余計なお節介というわけです。
とはいえ、やはり食用海藻のなかでも昆布だけは、食べすぎの注意が必要です。とくに昆布単体で摂取する根コンブ水は上記のような伝統的和食ではなく、直接過剰につながります。薬にもなれば毒にもなりうる、まさに昆布は諸刃の刃なのです。
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