障害者支援施設の実習生の皆さんはとてもパワフルです!
昨日、就労移行型の障害者支援施設の「NPO法人みちしるべ神戸」さんの集いに、来賓としてお招きいただきました。1年間の活動内容のご紹介や、この1年の間に就職が決まった方々の足跡や今後の抱負をご紹介いただき、関係する行政や企業の方々、そして通所中の実習生やそのご家族の皆さんで応援する集いです。
同施設は障害者の皆さんを受け入れ、協力関係にある企業さんに、コーチ(健常者の管理者)とともに、実習生として派遣します。企業さんによっては、わざわざ部屋を改造して、環境を整えるところもあります。また同施設内には小規模作業所もあり、そこでいろいろと作業をこなしながら、就職への訓練を積み重ねていくわけです。
弊社の場合は、手作り化粧水キット「アクア・ダルモール77」の最終組み立てを、みちしるべ神戸さんにお願いしています。といっても、数量的にはまだまだ少なく、来賓として扱って下さるには、こっぱずかしい限りです。
私がこの集いで感じたのは、「健常者のみんなと交わりながら生きていきたい。」という、実習生の皆さんの願いです。それは実習生の皆さんが、同施設に通所する前からお持ちのものか、それとも同施設で育まれたかは、私には確認できませんでした。しかし実習生の皆さんの心意気は、とてもパワフルなのです。
弊社の手作り化粧水キットの組立数量は少ないため、やはり不慣れな作業となります。そこで私も実習生のみなさんと、一緒に組立作業を行います。各作業のコツを皆さんにお伝えしながら、見栄え良く間違いがないように、製品を組み立てていくわけです。一旦慣れてしまうと、皆さんの作業の効率は上がり、どんどん製品が仕上がります。
そしてお昼ご飯を一緒に食し、午後からの作業の開始までに、コーチや実習生の皆さんとお話していた時でした。ある実習生の男性がブルージーンズを着していたのですが、太ももの張り出したあたりに見慣れない形態の、糸による修繕箇所があるのです。ジーンズ自体は新しい感じだったので、「このジーンズはどこで買ったのですか?」と、私は質問してしまいました。
「これは荷物を運ぶ作業で、擦り切れたのですよ。」と、コーチさんが代わりに答えて下さいました。コーチさんによれば、実習生の皆さんは作業している時は一生懸命で、帰宅後の入浴時にしみることで初めて、お肌もすり減っていることを実感されるそうです。あの擦り減り状況からすれば、そうとう痛かったのではと推察します。しかし彼は、そんなちっぽけな傷や痛みなどは、仕事中は気にとめません。彼をそのように駆り立てるのは、きっと「健常者のみんなと交わりながら生きていきたい。」という、夢なのではないでしょうか。
作業の内容によっては、健常者の助けが必要な場合もありましょう。しかし健常者側の勝手な論理によって、障害者の皆さんの仕事の範囲を決めつけてしまうのは、大きな間違いだと思います。もっとも、「健常者」や「障害者」という概念を捨て去り、完全に採算がとれるように企業化され、行政からの一切の補助金を受けない、立派な福祉施設さんもあります。
知らなかったこととはいえ、失礼な質問をしてしまったことを恥じるばかりです。昨日はみちしるべ神戸さんで、たいへん勉強をさせていただきました。近い将来において、実習生のみなさんの手袋が擦り切れるほどの、大きな注文ができればと願っています^^
京阪神地域でアウトソースをお探しの方は、みしるべ神戸さんにお問合わせをされてみてはと思います。清潔さには、とても気を配られています。
http://www.mitisirube-kobe.com/
電話 078-221-0230
タラソテラピーのアルガ・アイ 公式ホームページ [携帯/パソコン]
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