タラソとは② タラテラピーソ入浴におけるスキンケア効果
第①編の海藻工業研究所(CEVA)の背面の拡大写真です。潮位差が10数メートルもあるので、引潮になると見事に、海がなくなってしまいます。
第①編は、タラソテラピーのリラックスについてでした。今回はタラソ入浴のスキンケア効果について、書かさせていただきたいと思います。
海水にはとても強力な、スキンケア効果があることは、聞かれたことがあると思います。アトピー性皮膚炎を患っている薬剤師さんからうかがったことですが、「ハワイの海で泳いでいたら、ものすごく肌がキレイになった。」とのことでした。ただお医者さんによっては、海水療法に否定的な先生もおられるようです。
弊社アドバイザー医師の北廣美先生(奈良県三郷町医療法人やわらぎ会理事長 代替医療で有名な先生)によれば、皮膚が荒れている時に汚い海に入ると、悪化する可能性が高いようです。皮膚バリアが壊れている時は、雑菌に攻撃されやすいわけです。ハワイのようなキレイな海は、まさにアトピー患者さんには、もってこいなのでしょう。(ただし、アトピー患者さんは何事も、主治医の先生にご相談下さい。
第①編でご紹介したCEVAによれば、アトピー性皮膚炎の他、乾癬などの皮膚病にも効果があるようです。また軽度な引っかき傷などは、タラソテラピーが得意の分野です。また、合成洗剤に侵された皮膚に対しても、有効性を示すとのことです。このように海水には、皮膚や皮膚バリアを再生作用があります。
皮膚バリアの役割を果たしているのが、細胞間脂質である「セラミド」です。このセラミドが損傷を受けて皮膚バリアが脆弱になれば、「乾燥肌」や強度な乾燥状態である「テカリ」などに結び付きます。海水には、セラミドの合成を促す働きがあることは、広く知られています。保湿力の強い海洋ミネラルが肌に浸透することによる保湿力も併せれば、海水には優秀なスキンケア効果があるわけです。
このような優秀な海水を使用したものが、タラソテラピー入浴です。しかし入浴後の処置によっては効果が薄まるばかりか、肌を傷める場合もあるようです。CEVAによれば、薄めていない海水の場合は、入浴後に身体を真水で洗い流す必要があります。そのままにしていると、肌上に残った塩化ナトリウムがどんどん濃縮され、肌に負担を与えるからです。
いっぽう高級海塩などの塩化ナトリウムを大幅カットしたバスソルトであれば、真水で洗うと、肌上にチャージされた潤い成分が流出してしまい、効果が薄まってしまいます。塩化ナトリウムが主体(90%以上)の粗塩レベルのバスソルトであれば、それなりのリラックス効果やスキンケア効果を得るためには、かなりの量を投入しなければならないため、やはり入浴後は真水で洗い流す方が無難でしょう。
普通の精製された塩(純度の高い塩化ナトリウム)を使ったバスソルトの場合は、一般的にタラソテラピーの効果はありません。塩に香油を染み込ませた入浴剤/入浴料であれば、どちかと言えば「アロマテラピー」の範疇になります。着色料を使った入浴剤/入浴料であれば、「カラーセラピー」の範疇でしょう。
海水を上手に利用すると、お肌は美しくなります。それがタラソテラピー入浴です。ただし、アトピーケア等の疾病の治療に用いる場合は、必ずお医者さんに相談しましょう。フランスのタラソテラピー施設では、お医者さんの指導のもとに行われています。適切でないタラソ入浴は疾病を悪化させる恐れがありますので、その点だけは注意すべきと思います。
日本ではタラソに関して正確に記述された書籍がないため、タラソ製品作りのために、CEVAに研究依頼をして、特注の本を作っていただきます。1冊10万円以上とお高めですが、これで製品の安全確保も可能となります。
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