« 昆布のヨード(ヨウ素)含有量はワカメの10倍以上の5mg/g | トップページ | 海藻のヨードと豆類の毒は互いに解毒し合う和食の知恵 »

2012年4月19日 (木)

ヨード(ヨウ素)が多いヒジキ豆を毎日食べても安全?

A_masqued

海藻パック マスクダルモールのご紹介ページへ

 

「毎日海藻を食すると発ガン」に関するまとめの記事はコチラです → 総括記事 

 

先日弊社モニターさんより、「ヨードが多いひじき豆は毎日食べていいの?」との、質問を受けました。先日の「海藻を毎日食べる女性に発ガンリスク」の研究発表による風評被害が、あちらこちらで拡がっているようです。

 

さて、この「ヒジキ豆」の安全性ですが、この質問内容自体が間違ってい可能性があると思います。伝統的調理法にのっとり、煮汁を飲まない限りは、ヒジキ豆自体のヨード(ヨウ素)含有量は、かなり低い数値になります。

 

端的に申し上げれば、ヨード(ヨウ素)の過剰摂取になる前に、おなかがパンクしてしまいます。ただしヨード含有量が驚異的に多い、昆布ダシを使用した場合は別です。

 

第1に、よくヨード含有量が昆布に次いで多いという表現があるようです。しかしおおむね、昆布の1/5以下です。過去の記事のように、昆布のヨード含有量はグラムあたり5mgです。1-2mgとしているデータがありますが、それらはすべて極端に低い例だけを取り上げている、分析方法が不適切、または間違いです。

 

第2に、伝統的な和食の調理方法では、乾燥ヒジキはまず水に戻して、さらに流水で洗うことになります。戻した時に使った水は捨てますので、これは2回目のアク抜きにも相当します。(収穫後にアク抜きが行われる。) ヨードは水溶性ミネラルのため、水に戻す間に大半のヨードが除去されることが考えられます。昆布の場合は30分水につけるだけで、90%のヨードが抜け出ます。

 

第3に、食用海藻は豆類との組み合わせで、ヨード過剰摂取による毒性が軽減されることが知られています。

 

第4に、ヒジキの生産量が高い(消費も高くなる)都道府県での平均寿命は、特段短命でもありません。

 

第5に、今までヒジキによる、ヨード過剰摂取の健康被害の報告はありません。

 

以上のようにヒジキ自体は、安全性が高い食用海藻です。水に戻した後にゆでる調理法もありますが、ここまでしてしまえば、ヨード過剰摂取には縁遠いとも言えましょう。なお、乾燥ヒジキを粉末化してサプリメント(健康食品)として仕上がったものについては、伝統日本料理でないために、食品としての安全性は高いとは言えないと思います。

 

ヒジキはホンダワラ科の海藻であるために、これは「サルガッサム(sargassum)」と呼ばれる、漢方薬と同じ用法となります。この場合はヨードの他に、無機ヒ素の摂取も気になるところです。じつは、この無機ヒ素の含有が、しばしば議論されています。この件については、別の記事にて、記述しています。

 

公式サイト内のオリジナル記事

 

 

Trial_bunchu01

タラソテラピーお試しセット ご紹介ページへ

 

Adeffects01

 

Adosusume1e_3
Adosusume2_3
Adosusume3_3
Adosusume4_4
Adosusume5b

アルガアイ流 毛穴ケアのご紹介絵図

アクアダルモール77 ご紹介ページ

マスクダルモール ご紹介ページ

 

公式サイト内の化粧品関連記事集》

パラベン vs フェノキシエタノール

ローズマリー葉エキスの安全性

1,2-ヘキサンジオールの安全性

グリチルリチン酸2Kでお肌がたるむ!?

グリチルリチン酸2Kでお肌デコボコ

エチルヘキサン酸セチルの安全性

低分子ヒアルロン酸で顔面水虫に!

海藻パックでかぶれる原因とは?

石膏パックで低温やけどの危険性

濃グリセリンとは?

 

Algai2013tm

《他の関連サイト等》

サブ公式サイト

美容ブログ アメーバーブログ

はてなブログ

FACEBOOK

TWITTER

 

|

« 昆布のヨード(ヨウ素)含有量はワカメの10倍以上の5mg/g | トップページ | 海藻のヨードと豆類の毒は互いに解毒し合う和食の知恵 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヨード(ヨウ素)が多いヒジキ豆を毎日食べても安全?:

« 昆布のヨード(ヨウ素)含有量はワカメの10倍以上の5mg/g | トップページ | 海藻のヨードと豆類の毒は互いに解毒し合う和食の知恵 »