オーガニックコスメ/化粧品や化粧水はアトピー肌に安全?
この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。
(オーガニックコスメ の本当を知ろうシリーズ⑪)
前回の記事では、天然防腐剤配合のオーガニックコスメや自然派化粧水/化粧品は、敏感肌用ではないことを書きました。今回のテーマ「オーガニック化粧品や自然派化粧品がアトピー性皮膚炎にとって、安全性が高いか否かについてです。
まず最初に大事なことですが、まさに購入しようと思っているオーガニックコスメやオーガニック化粧品が安全であるかを判断できるのは、主治医の先生だけでしょう。いくらインターネット上や誌上で「自然派でアトピー肌に優しい」と宣伝されていても、それは無視すべきです。天然成分というだけで、安全性は担保されません。
これまでの記事にも書いてまいりましたが、植物性成分等を使用したオーガニック化粧品には、アレルゲンが含まれる可能性が多々あります。健常者の肌であっても、アレルゲンが経皮摂取されて、肌荒れや皮膚炎等のアレルギー症状になるだけでなく、重篤なアナフィラキシーショックにいたる場合があります。
アトピー性皮膚炎の方がご使用の場合は、もっと危険性は高まるでしょう。肌バリアが万全でないわけですから、まさにアレルゲンが血管注射されるのと大差がないのでないでしょうか。細心の注意が必要でしょう。
パラベン等の防腐剤によって、それほどの肌トラブルが生じたというお話は、あまり聞いたことがありません。しかしアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、パラベン等の防腐剤はあまり好まれず、とくに背中等の直接見えない部位への塗布には恐怖心をもたれるようです。
そういうわけで天然防腐剤配合の、自然派化粧品へと傾倒していきます。そして自然派化粧品に含まれるアレルゲンの犠牲となってしまうわけです。弊社ばしばしば、百貨店さん等で店頭販売をさせていただいております。まだお電話でもお客さまより情報を頂くのですが、とにかく多いのがローズマリーエキスが天然保存料として高濃度配合された、自然派化粧水による時間差肌トラブルです。
もちろん、すべてのオーガニックや自然派の保湿剤やスキンケア製品が、危険性が高いと申し上げているわけではありません。しかし複数のアトピー患者さん団体で、自然派化粧品やオーガニック化粧品が疑問視されていることからしても、いわゆるケミカルなスキンケア化粧品よりも注意が必要でしょう。
次回の記事では、オーガニックコスメの価格が高い理由について書きたいと思います。
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