残留農薬不検出のオーガニックコスメ/化粧品であれば安全?
この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。
(オーガニックコスメ の本当を知ろうシリーズ⑧)
前回の記事では、オーガニック化粧品における「アレルギーテスト済みの価値」について書きました。今回は、無農薬栽培のボタニカル原料を成分とする、オーガニックコスメの安全性に関して、書きたいと思います。
オーガニック原料を使用している自然派化粧品だから安心!
こういったキャッチフレーズは、過信すべきではないでしょう。「オーガニック」という言葉の定義は、世界的に見てもとても曖昧な言葉なのです。また、たとえ無農薬栽培の原料だからといっても、それは即安全であるとは限りません。
海洋植物の場合は別として、陸上植物、たとえばローズペタルパウダー(バラ粉末)を化粧品原料として配合する場合は、弊社は下記のようにいくつかの関所を設けることを基本としています。
①国家機関もしくは準国家機関によってオーガニックの認証を承認された栽培地もしくは栽培者
②国家機関もしくは準国家機関によってオーガニックの認証を承認された加工業者(工場)
③ロット毎の農薬の自主検査
①に関してですが、「オーガニック」と称される化粧品原料であっても、農薬が検出されることは日常茶飯事です。場合によってはシロアリ駆除剤のような、猛毒の農薬が検出されることもあります。やはり、正式に認証をうけている畑/栽培地で収穫された原料であることが望まれます。
②に関してですが、いくら原料が最高のものであっても、危険性の高い添加物を加えられてしまっては台無しでしょう。①と②の条件がそろって、初めて「オーガニック認証」の原料となり得ます。
③に関してですが、原料供給側だけに任せておくだけでなく、自らも検査を行うことが大事です。
しかしそれだけでは、安全性が高いとはいえません。後先が逆になりますが、その種のバラが歴史的に安全であることが確かめられているか否かが、とても重要です。
アルガ・アイでは使用するバラは歴史的に安全性が確かめられている、センチフォリア種、ダマスク種、ハマナス種、カニナ種、ガリカ種などに限定し、危険性のあるハイブリッド種は対象から外しています。以上のように安全性の高さを徹底的に確めた上で、弊社のラソテラピー海藻パックやタラソテラピー入浴料はできあがってきます。
無農薬栽培されたオーガニック原料そのものは、もちろん農薬で汚染された原料よりも安全でしょう。しかしその植物自体が、アレルギーの事故例などがあるか否か、あなたご自身には大丈夫な成分であるか否かが重要でしょう。
第⑤編の記事「オーガニックコスメ/自然派化粧品でアナフィラキシーショック?」でも書きましたが、天然成分には単なるアレルギーで肌荒れ等を引き起こすだけでなく、アナフィラキシーショックさえも引き起こす危険性が内在します。オーガニック化粧品をお選びの際は、このあたりにもご注意が必要でしょう。
次回の記事では、「天然防腐剤配合のオーガニックコスメの安全性について書きたいと思います。
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