エコサート(ECOCERT)認証オーガニックコスメ/化粧品とは?
オーガニックコスメの本当を知ろうシリーズ⑮
「エコサート」とはフランスに本拠をおく、オーガニック食品やオーガニックコスメ/化粧品原料の認証機関です。公的機関では、ありません。当初はEU諸国が中心でしたが、今や米国や中国などの市場でも、大きな影響力をもっているようです。環境や消費者を守りながら、自然由来の原料やそれらを用いた化粧品の、高付加価値化をすすめているようです。
用いる素材は、自然由来の原料を基本としています。自然由来とは、動植物や鉱物、そして海洋資源等です。それらは重金属や残留農薬、そしてダイオキシンや放射能などの汚染とは、無縁であることが絶対条件です。またGMO(遺伝子組み換え作物)由来の原料も、基本的に含んではならないとされています。
ただ、化学合成物質が全くダメであるかというと、そうでもありません。条件付きにはなりますが、合成界面活性剤の添加も可能です。天然由来を化学合成した界面活性剤も、可能のようです。その他化学合成防腐剤も、添加可能です。
私がイチバン気になったのは、アルコール類に対しては寛容のようです。欧米人に比べて日本人女性は乾燥肌タイプの方が多いといわれます。アルコールというものは皮膚に浸透すると、角質層内の水を追い出して置換してしまいます。エタノールを含むアルコール類は、乾燥肌の天敵なのです。またアトピー性皮膚炎やアトピー肌にとっては、アルコールはタブーです。
今後エコサート認証済みの化粧水等の化粧品が、市場で増えてくるかもしれません。もちろんエコサート認証製品は、他の「オーガニック! オーガニック!」と連呼して宣伝している化粧品よりは、高志向製品でしょう。しかしエコサート認証システムが例外として認めている化学物質のチェックは必要でしょう。また過去の記事にも書きましたが、アレルギー性皮膚炎やアナフィラキシーショック等の危険性にも、注意が必要です。
エコサート製品であっても、安全性が担保されたということではありません。使用者各自が、成分等をチェックする必要があるでしょう。
次回の記事では、エコサート認定成分配合化粧品の意義について、書きたいと思います。
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