疑似美白効果 グリチルリチン酸2K+(ロドデノール or 加水分解コムギ)
2013年7月4日に大きく報道された、ロドデノール配合の薬用化粧品による健康被害は、消費者や業界に大きな衝撃を与えました。加水分解小麦配合のお茶石鹸によるアナフィラキシーショック騒動以来の、大惨事といえるでしょう。ところでこの2つの大事故の共通点にお気づきの方は、どれほどいらっしゃるでしょうか・・・。
共通点は・・・
①グリチルリチン酸ジカリウム(2K)配合であること。
②医薬部外品(薬用化粧品)であること。
③美白が強調されていたこと。
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草から抽出される成分です。化粧品や医薬部外品での配合量の上限が厳しく規制されているほど、強い薬効があります。医薬部外品であれば化粧品より、高配合することが可能です。高配合することにより血行が阻害されて、お肌は病的な感じで白くなります。
じつは化粧品だけでなく医薬部外品であっても、すでに黒ずんでいるお肌を白くするという効果効能は、薬事法により標榜してはならないことになっています。グリチルリチン酸ジカリウムが配合されている化粧品や医薬部外品で、そのような宣伝をしている場合は、まず間違いなく同成分で、血行を阻害していると考えて差し支えないでしょう。
そして、別記事にも書きましたが、もう一つの大きな盲点があります。手作り化粧水用の原料として、グリチルリチン酸ジカリウムや甘草エキスが販売されています。今ではインターネットショッピングで、入手簡単でしょう。これらは当然ながら、法律的に配合比率の上限はありません。
甘草エキスを高配合していて、お肌が白くなるのを楽しんでいる方はおられませんか?
血行が著しく阻害されると新陳代謝が落ちて、お肌は逆に汚くなります。肌に栄養が届かずに、老廃物がどんどん肌に蓄積されていくからです。長期的な使用であれば、まさに透明肌とはほど遠いお肌となってしまうでしょう。そして極端な例になると、お肌に浮腫(セルライト)が生じてきます。
セルライトとはいわば、オシッコと皮下脂肪の固まりです。それを書いた記事が、弊社公式サイト内の「美白を求め過ぎてお肌デコボコと題した 記事です。毎日たくさんのアクセスを頂戴しています。
この記事は評判がよく、よくお電話でご感想も頂戴します。その中で、未然にグリチルリチン酸ジカリウム入りの薬用お茶石鹸のご使用を中止して、難を逃れたお客さまがいらっしゃいました。またロドデノールとグリチルリチン酸ジカリウムが組み合わされていたために、グリチルリチン酸ジカリウムを嫌ってご使用を思いとどまれたお客さまもおられました。
起こってほしくはありませんが、やはり次に起こる薬用化粧品による大きな事故も、グリチルリチン酸ジカリウムが組み合わされたものである可能性が高いのではと思います。先ほどの記事にも書きましたが、肌に異常が生じてもグリチルリチン酸ジカリウムが血行を阻害して、症状を抑え込んでしまう可能性があるからです。このあたりを危惧されている、専門家の方もおられます。
弊社はときどき百貨店さん等で、タラソテラピー製品の店頭販売をさせていただきます。その時によく感じるのですが、とにかく女性は「美白」という言葉に弱いのです。少々言い方が乱暴かもしれませんが、まるで夢遊病でもかかったように、後先を考えることもなく、美白効果のあるコスメを追い求めている方もおられます。
そろそろ目を醒ます時期が、きているかもしれません。
《公式サイト内の化粧品関連記事集》
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