オーガニック化粧品のホントを知ろうシリーズ 完結編
オーガニックコスメ の本当を知ろうシリーズ <最終>
シリーズ①の記事では、日本ではオーガニック化粧品に何ら法的根拠や公的認証機関がないことを書きました。
シリーズ②の記事では、オーガニックで安心する方ほど、毛穴が開きやすい傾向のことを書きました。
シリーズ③の記事では、オーガニック化粧品では重篤な肌荒れに悪化する可能性について書きました。
シリーズ④の記事では、成分一つひとつをチェックされない自然派志向の方に内在するリスクについて書きました。
シリーズ⑤の記事では、オーガニック化粧品によるアナフィラキシーショックのリスクについて書きました。
シリーズ⑥の記事では、オーガニック化粧品による肌トラブルを好転反応と捉える危険性について書きました。
シリーズ⑦の記事では、オーガニック化粧品における「アレルギーテスト済み」の意義について書きました。
シリーズ⑧の記事では、オーガニック化粧品における「農薬不検出」の意義について書きました。
シリーズ⑨の記事では、天然防腐剤配合のオーガニック化粧品の安全性について書きました。
シリーズ⑩の記事では、オーガニック化粧品は敏感肌用であるか否かについて書きました。
シリーズ⑪の記事では、オーガニック化粧品がアトピー性皮膚炎に適しているか否かについて書きました。
シリーズ⑫の記事では、コチニールによるアレルギー事故が意味することについて書きました。
シリーズ⑬の記事では、オーガニック化粧品の価格が高く設定されているかの理由について書きました。
シリーズ⑭の記事では、オーガニック化粧品が乾燥肌に不向きな可能性について、書きました。
シリーズ⑮の記事では、エコサート認証のオーガニックコスメについて書きました。
シリーズ⑯の記事では、エコサート認証成分配合化粧品について書きました。
シリーズ⑰の記事では、エコサート成分配合という言葉を標榜する、EGF配合化粧品について書きました。
シリーズ⑱の記事では、妊娠中の方が使用する場合の安全性について書きました。
シリーズ⑲の記事では、オーガニック化粧品のメリットとデミリットについて書きました。
そしてシリーズ⑳の記事では、オススメのオーガニック化粧品の条件について、アルガ・アイ流に書きました。
今回は、完結編です。
これまで書いてきたように、通常の化粧品(ケミカルコスメ?)に比べて、オーガニックコスメには未知の危険性がたくさん含まれています。それは通常の化粧品に比べて安全性に関するデータの蓄積が、皆無に等しいからです。その代表的な事例が、ローズマリーエキスなどの天然防腐剤/保存料配合化粧水などによる、重篤なアレルギーです。
まったく自然なボタニカル成分で出来上がった化粧品や化粧水は、使用していると気分が豊かになるかもしれません。自然いっぱいの野山をお散歩しているような・・・そんな感じかもしれません。
しかし自然の野山には、危険が潜んでいます。ウルシに触れれば、天然成分でかぶれる方がいらっしゃいます。マムシに噛まれれば、天然毒素で死亡するかもしれません。もしかしてクマさんと鉢合わせになって、驚いたクマさんがあなたのお顔を引っ掻くかもしれません。
以上のように自然派であれば、リスクを伴います。化粧品といえども、同じでしょう。天然素材で組み立てられた化粧品というだけでは、安全性は担保されません。歴史的に安全性が認められる天然素材で組み立てられた化粧品であれば、安全性は高いといえましょう。
弊社は製品を企画・研究する際には、とにかく歴史的な安全性の根拠探しからスタートします。たとえば海洋植物であれば、フランス・ブルターニュの海洋工業研究所(CEVA)に照会をかけます。なぜなら海洋植物にも、危険性の高い化粧品原料があるからです。その他文献で詳細するなどして、アレルギーの報告のあるものは除外していきます。ただしそれでも、100%安全であるとは言い切れません。
まずオーガニック化粧品を選ぶ際には、構成するボタニカル成分個々の安全性を調べることが、自然派の消費者さんには必要でしょう。これだけでも、安全性はぐっと高まると思います。そしてご使用中に異常が発生したら、勇気をもってご使用を中止することです。しつこいようですが、これがイチバン大事です。
ぜひ安全性に気を配りながら、オーガニックコスメライフを安全にお過ごし下さい。
(オーガニックコスメの本当を知ろうシリーズ 終了)
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