スクラブ剤/スクラブ石鹸によるピーリングは安全な美白方法?
前回の記事では、ファンデーションそのものが、すぐれたUVカット効果があることについて書きました。今回はピーリング/ゴマージュで得られる、美肌効果の価値について書きたいと思います。
過去の記事に書きましたように、スクラブ(Scrub)とは、もともと「ごしごし洗って汚れを落とす」という意味です。汚れを落とす効率を上げるために、植物の種や種皮・殻などを粉砕した粉末が、主剤として使われていました。ボタニカルな粉末以外には、セラミックであるアルミナや、サンゴ末(珊瑚パウダー)などが使用されます。
このスクラブを使用して古い角質を落とす行為が、「ピーリング」or「ゴマージュ」とよばれています。ピーリングは英語圏、ゴマージュはフランス語圏の表現となります。スクラブ剤を用いでお肌をこすれば、古い角質が落ちて、お肌が1トーンもしくは2トーン明るくなるわけです。種などの粉砕物の角がとがっていて、これをコロコロお肌の上を転がるうちに、古い角質を削り落とすのが、このメカニズムです。
なおサンゴ末やアルミナなどのスクラブ剤と一体化させた石鹸は、スクラブ石鹸と呼ばれます。サンゴ末等は比較的鋭利な刃先を持っているので、このスクラブ石鹸でお肌を洗うと、ひと皮剥けて美白効果があるとされています。しかし必要以上に角質層を削ってしまうと、当然ながら肌トラブルの原因となるでしょう。
このように角質層を削り落とすことが必要か否かについては、いろいろと意見があるようです。たしかにタラソテラピーの分野でも、海藻粉末を使用したゴマージュは存在します。しかしこの場合のゴマージュ施術は、どちらかといえば血行促進に重点が置かれているのではと思われます。
お肌が健康であればピーリング/ゴマージュは必要ないと考えております。健康であれば新陳代謝はおのずと行われて、古い角質層ははがれ落ちて行くからです。しいて申し上げるのであれば、石鹸やアルカリ温泉や弱アルカリ性ローション/化粧水などによって、自然に落ちて行く程度が安全であると考えます。
これは逆からの言い方になりますが、あまりにも新陳代謝を低下させるコスメ/化粧品/医薬部外品が、重宝され過ぎだと、私は感じます。新陳代謝や血行を鈍らせる化粧水をお肌に塗布して、そして古い角質層が落ちないからとピーリングをするわけです。その最たる化粧品成分は「グリチルリチン酸ジカリウム」で、医薬部外品ともなれば美白とはほど遠いほど、新陳代謝はド~ンと下がるかもしれません。ロドデノール入りの薬用化粧品はよく、グリチルリチン酸ジカリウムと組み合わされるようです。
アルガアイ流の安全な美白方法につきてしては、最終章で記述させていただきたいと思います。
なお後先が逆となりましたが、⑥の「グリチルリチン酸ジカリウムやステロイド剤を悪用した血行阻害による美白」につきましては、先ほどの記事をご覧下さい。いきすぎるとお肌の下に、オシッコと皮下脂肪がからみあったような、セルライトをためこんでしまう可能性があります。
次の記事では、⑦の何度も化粧水をお肌に塗布することによる美白について書きたいと思います。
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