電車内でのメイク直しや化粧はマナー違反? それとも迷惑行為?
通勤途上やこれからデートと思われる女性が、車両内で一生懸命メイクをされている姿を、しばしば見かけます。こういった風景を見かけるようになったのは、ここ15年ばかりのことでしょうか・・・。
「化粧ぐらい構わないじゃん!」と感じる方もおられれば、「同じ女性としてみっともない!」とお感じの方もおられ、賛否のご意見はいろいろのようです。私は古い考え方のせいか、みっともない行為だとは思います。しかし「マナー」は「ルール」ではありませんので、その方はそうしたいのであれば、そうさせて上げればと思います。
ただし、使用しているご本人は臭気に慣れてしまっているためにわかりづらいでしょうが、車両内で使用しているコスメ/化粧品が、強い香気を放つ場合があります。その場合は鼻の粘膜や喉が少々痛くなったり、イガイガしてきます。男女を問わず、デパートの化粧品フロアの臭気が、苦手な方もいるわけです。
私も粘膜が丈夫なほうではなく、喉がイガイガ、鼻がムズムズしてきて、咳やくしゃみが出て、頭痛を起こす場合があります。幸いにも私の循環器系統は丈夫なので、一晩寝れば治りますが・・・。逆に車両内で使用されている化粧品によっては、何も感じない場合もあります。きっと刺激物が飛散しにくい、化粧品をお使いなのでしょう。
化粧品に使用される代表的な防腐剤として、パラベンとフェノキシエタノールが挙げられます。弊社の公式サイト内の「フェノキシエタノール vs パラベン」と題した 記事 にも書きましたが、フェノキシエタノールは揮発性のため、毒性を周囲に飛散させて、咳や頭痛を誘発するリスクがあります。その他にも化粧品には、さまざまな香気成分も含まれます。
咳やくしゃみをすれば、喉や鼻の粘膜が大なり小なり炎症を起こし、そこに風疹やインフルエンザウィルスが着床・繁殖すると、感染するリスクが高まるでしょう。既述のように実際私も、その傾向があります。また化学物質過敏症の患者さんにとっては、化粧品が使用されている車両内は、地獄となります。患者さんの表現では、臭いが患者さんに襲いかかるそうです。患者さんは控えめな方が多いようで、苦情や文句もなしに、お一人でもがき苦しみ我慢されるようです。
たんにメイクだけでなく最悪の場合は、中にはマニキュアを塗ったり、除光液で色をはがしたりしている女性も! 溶剤の臭いが強すぎ、毒性の強い有害物質が飛散しているでしょう。ここまでくればマナー違反ではなく、明らかに迷惑行為でしょう。
《公式サイト内の化粧品関連記事集》
《他の関連サイト等》
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