ニガリ(苦汁)配合の手作り化粧水で失敗する原因 ③
前回の記事では、手作り化粧水に使用するニガリには、主として粉末状またはフレーク状の「超安価なニガリ」と、液体の「高品位なニガリ」があることについて書きました。今回はその利用方法についての、コツについて書きたいと思います。
「超安価なニガリ」の成分は、ほぼ100%塩化マグネシウムです。水溶液とした場合のphは、濃度にもよりますが、たとえば5%水溶液の場合は、中~弱酸性を示します。人間の皮膚は酸には強いため、濃度さえ間違わなければ、まず肌トラブルは考えにくいことでしょう。ただし化粧水としての効果は、下記の「高品位なニガリ」に比べれば、低いといえるでしょう。
いっぽう「高品位なニガリ」の場合は、中~弱アルカリを示します。そのため適正な濃度で化粧水を作ったとしても、多くの方がお肌がヒリヒリするといった刺激を受けるでしょう。アルカリに傾くと、皮膚を構成している角質層や古い角質層は溶けます。もっとも化粧水として役に立たない程度の、薄いうす~う濃度の水溶液であれば、肌トラブルも起こさないでしょうが・・・。
こういうわけで、お肌に優しく、また上質なニガリ化粧水を作るためには、phを微弱アルカリ以下に調整する必要があります。その際よく使用されるものは、やはりクエン酸でしょう。しかしクエン酸の小さな1粒が化粧水に加えられるか否かで、phは大きく変わるという難点があります。そのため実際目的としているphに調整できずに、ついつい中酸性のニガリ化粧水が出来上がってしまう可能性が高いのです。
(以下弊社製品PR)
これは弊社での実験からの経験ですが、クエン酸を加えると化粧水は腐敗しやすくなります。弊社のアクアダルモール77ミネラルの場合は、クエン酸を使用せずにphを下げるように加工していて、微弱アルカリとなるように調整しています。じつはココが、同製品の心臓部なのです。
なお「微弱アルカリが化粧水としてよい。」との主張に、異論がおありの方が多いと思います。確かに日本では、弱酸性の化粧水がお肌に優しく有益であると宣伝されてきました。しかし弱酸性がお肌に良いとの具体的な根拠は、見当たらないのです。しいて申し上げるなら、お肌が弱酸性に保たれているから、弱酸性がお肌にやさしいという程度のことでしょう。
それであれば、名湯といわれている温泉は、弱酸性なのでしょうか?
いいえ、弱アルカリ温泉のほうがむしろ、名湯といわれている事実があります。
たとえ中アルカリの化粧水を弱酸性のお肌に塗布したとしても、すぐにお肌はまた弱酸性に傾くのです。そういう理由により、化粧水は微弱アルカリがもっともすぐれているというのがアルガ・アイの持論あり、また多くのお客様が微弱アルカリの良さを体感されています。
(弊社製品PR終了)
なぜニガリ化粧水で失敗したのかという理由が、以上のことでおわかりになられたと思います。次回は今までの経験により、にがり化粧水と組み合わせたいお勧めの保湿剤や、配合をオススメできない成分などについて、書きたいと思います。
《公式サイト内の化粧品関連記事集》
《他の関連サイト等》
● サブ公式サイト
● はてなブログ
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)