上海福喜食品 期限切れ肉事件のニュースのあり方に疑問 ①
今回の「期限切れ肉事件」に関するマスコミ/報道機関の報じ方に、私は大きな疑問を感じます。それは事件の現場がどこであるかという点です。事件の現場がどこであるかを見誤ると、ますます日本国内の食の安全が脅かされるのではと、私は危惧しております。ちなみに弊社は非定期的にではありますが、食品および食品原料を輸入しております。
前回の中国製の農薬(メタミドホス)汚染された冷凍餃子食中毒事件でも、やはり事件の現場は中国国内であるような報道のされ方でした。今回の鶏肉偽装事件に関しても、国内の報道のされ方をみる限りでは、やはり現場が中国であるかのように、スポットが当てられています。
中国産は恐い!
このような漠然とした恐怖心だけを残して、この事件を終わらせてはならないと思います。なぜなら、いくら「中国製が恐い」といっても、もはや中国産の製品無しでは、日本の経済も日本人の生活も、成り立たなくなっているからです。そのためにも、事件の現場がどこであるかを認識しなおし、現場を検証する必要があると思います。
もし今回の加工食品が中国国内の報道どおり不衛生な食肉を使用したと仮定した場合は、黄色ブドウ球菌などの増殖が懸念され、エンテロトキシン等による食中毒が懸念されます。ご存知のようにエンテロトキシンは、加熱されても分解されない猛毒です。今回はまだそのような食中毒が起こっていないのが、まことに幸いなことでしょう。
日本の食の安全をまもる核となる法律は「食品衛生法」です。じつはこの法律の観点からすれば、現場は中国国内ではありません。事件の現場は一義的には、輸入前に保管される保税倉庫から日本国内に持ち込まれる(通関する)、ボーダーライン上にあります。
もちろんあのような不潔な状態の原料を使用するなど、言語道断の所業でしょう。中国国民の皆さんも、大問題としています。問題の食品を食された方からすれば、非難の矛先は当然ながら食肉加工業者となるでしょう。
しかし・・・
日本の食品衛生法をもって、中国国籍の企業を罰したり処分することはできません。また食品輸入の実際においても、そのような思想はまず見当たりません。あくまでも処分されるのは、輸入者(輸入を行った会社)なのです。
次回の記事では、そのあたりを詳しくご説明させて頂きます。
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