1,2-ヘキサンジオール グリセリンと同様に安全性が高い??
この記事は、化粧品用の防腐剤の「1,2-ヘキサンジオール」の悪口を書くことを、目的としたものではありません。最初にお断りをさせて頂きます。
弊社が手作り化粧水材料「アクア・ダルモール77ミネラル」を販売している関係上、自称「超敏感肌」のお客様より、さまざまなお問合せを頂戴します。以下は先日の、新規のお客様との会話内容です。
お客様: アクアダルモール77ミネラルのお薦めレシピに、安全な1,2-ヘキサンジオールを加えても大丈夫?
アルガアイ: 1,2-ヘキサンジオールは化粧品に使用され始めてから日が浅いということもあり、しっかりと安全性は確かめられていません。弊社のお薦めレシピでは、冷凍冷蔵保存での防腐対策をおススメしております。
お客様: インターネットの化粧品情報サイトでは、グリセリンと同程度に安全と書かれていました。
アルガアイ: その情報サイトの文責者の名前や電話番号、そして運営会社は明記されていましたか?
お客様: すぐ調べてみます。
(数分経過後)
お客様: 名前や住所や電話番号は書かれていませんでした。
アルガアイ: ということは1,2-ヘキサンジオールがグリセリンと同等に安全性が高いという文言について、誰も責任を負わないというわけですよね?
お客様: ・・・・・。
アルガアイ: 米国では肝臓障害を起こすことが明らかにされていて、また生殖器への毒性も懸念されている防腐剤です。
お客様: パラベン配合化粧水ではトラブルを起こさなかったけれど、パラベンは危険と言われているので、パラベン配合の化粧水を使いたくなく、日持ちする手作り化粧水と思って・・・。
アルガアイ: パラベンが安全だというわけではないですが、パラベン配合品で肌トラブルを起こさないのであれば、お客様にとってパラベン配合化粧水は安全ではないでしょうか?
お客様とこんな感じのやり取りをすることが、最近増えてきています。美容成分や化粧品原料の安全性について、インターネット上ではさまざまな情報であふれかえっていますが、情報は正しく選択すべきです。
1,2-ヘキサンジオールがグリセリンと同等に安全性が高いなどといった根拠など、どこにもないはずです。このような根拠のないことを書くと、疑い深くない方が、信じ込んでしまう可能性があります。
その結果、脳裏に「1,2-ヘキサンジオールは安全」というイメージが刷り込まれてしまい、肌トラブルを起こしてもすぐに使用を中止しない危険性が生じてしまうのです。そしていよいよ重篤な状況になって、やっと気づくというパターンに陥ります。
なお肌に関する安全性に関しては、公的なデーターの蓄積はないようです。生産者側が行った肌に対する安全性に関する実験データは少しあるようで、それがもととなって安全だと言われているようです。しかし当然ながらテストに参加する人(被試験車)に敏感肌の方やアレルギー体質の方が応募するとは到底考え難く、肌が丈夫な方であれば1,2-ヘキサンジオールは安全かもしれないとうことになります。
ただし、先ほどの明らかとなっている肝臓への負担と、生殖器への危険性の危惧は、依然として残りますが・・・。
冒頭ののお客様のように、デタラメな情報にすっかり騙されてしまう方は、決して少なくありません。正しい情報を選択する方法としてはやはり、文責者が明らかになっているか否かでしょう。運営者情報などで身元を明らかにしていないサイトのドメインは、ドメイン所有者を隠しているのが実態です。(→ 詳細は弊社公式サイト内の記事をご参照)
アメブロやココログやインスタグラムやフェイスブックでも、やはり同じでしょう。その化粧品原料を使用したコスメの販売者との利害関係まではわかりかねますが、ヤラセをやっている可能性もあるわけです。身元を明かさずに、消費者を危険に陥れてでもお金儲けをしたいという輩が、どれだけ多いことか・・・。
1,2-ヘキサンジオールに関しては、弊社公式サイト内の下記の記事をご覧下さい。有力検索サイトでは、上位にランクされている人気記事です。
《公式サイト内の化粧品関連記事集》
《他の関連サイト等》
● サブ公式サイト
● はてなブログ
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