ヤシノミ洗剤はお薦め? LAS主剤の台所用洗剤の安全性
前回の記事では、台所用洗剤として純石鹸が使用されることが望ましいと、書きました。今回はその理由について、書きたいと思います。
代表的なキッチン洗剤は、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸)という、合成界面活性剤を、主要成分としております。じつはこのLASは、殺虫剤や農薬にも使用されています。といっても、配合目的は乳化剤とした場合がほとんどのようで、人体に対する毒性は、それほど強くないようです。
LASが登場する以前は、分枝鎖型ABS(分枝鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)という合成界面活性剤が、主として使用されていました。しかし①毒性が強い、②河川がプクプク泡だらけになるといったことから、現在ではほぼ使用されていません。
ABSの時代では、キッチン用合成洗剤で食器を洗う際には、「よくすすぎなさい!」と言われてきました。よくすすがないと、食品と一緒に毒を摂取してしまう危険性があるからです。。
LASは安全性が高いとされ、人体に吸収されたとしても、速やかに排出されると言われています。催奇性や発がん性および発がんも報告されておりません。私は合成洗剤を肯定するつもりはありませんが、事実はそういうことのようです。
ただし、同じ台所用洗剤であったも、ヤシノミ洗剤に含まれている合成界面活性剤によっては、催奇性や発がん性が報告されています。天然素材から作られたといっても、化学合成された界面活性剤です。ご注意下さい。
さて、LASに戻りますが、最近は化学物質に敏感な方が、増加していると言われています。化学物質過敏症とまではいかなくとも、静かに静かに、増加しているようです。通常の方ではどうもなくとも、ごく少量のLASで反応してしまう可能性は、決して否定できないでしょう。
ですから、より安全性の高いキッチンライフ・食生活を考えるのであれば、やはりABSの時代と同じように、洗浄後はしっかりすすぐべきでしょう。
では、どれぐらい、何回すすげばいいの?
次回の記事では、このあたりについて、書きたいと思います。
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