ボトックス等ボツリヌス毒素注射のアフィリエイト広告は要注意
前回の記事では、実際に国民生活センターさんに持ち込まれている、美容医療におけるボトックス等ボツリヌス毒素注射に関する苦情や被害について書きました。また被害者の8割の方が、インターネット上の広告に勧誘されているという事実により、広告に関する法改正についても書きました。
これにより、美容整形業者による広告には、一定の歯止めはかかります。しかしこれで、美容医療分野における被害が大幅に減少することなど、到底期待できないでしょう。なぜならアフィリエイト広告は、規制の対象とはなっていないからです。
アフィリエイト広告とは、たとえばボトックス注射に関するブログなどを書いて美容整形外科のリンクを貼り、そのリンクをたどってきた消費者がその美容整形外科でボトックス注射などの施術を受けると、アフィリエイター(アフィリエイト広告を書いた人)とアフィリエイトシステムを運用しているアフィリエイト運営会社が、美容整形外科より分け前を受け取る仕組みです。
前回の記事では1300万円もの法外な請求を受けた被害者の例について書きましたが、仮に報酬が5%とすれば、アフィリエイターは65万円もの報酬を受け取ることができるのです。またアフィリエイト運営会社も、同額の報酬を受け取っていると考えても、差し支えないでしょう。
要するに被害者は、美容整形外科とアフィリエイト運営会社とアフィリエイターから、お金をむしり取られているといった、とんでもない状況なのです。先進国といわれる日本で、このような人権侵害が、実際に頻発しているのです。
そしてこのアフィリエイターが果たして事実を書くか否かですが、中には公正な評価や事実を記述しているアフィリエイト記事があるかも知れませんが、私が見る限りでは嘘デタラメのオンパレードと言わざるを得ません。看護師が書いた記事といったものもありましたが、到底医療従事者とは思えない無知さも備えており、まったく信用に値しません。
身元を明かしていなければ、いくらでも嘘を書き連ねることができます。責任を追及することができないからです。お金を得るためなら何でもする、カネの亡者です。美容整形外科はアフィリエイト運営会社を介して、これらカネの亡者を雇っているわけです。
なお、アフィリエイトの仕組みについては、過去のアメブロ記事をご覧下さい。
IT関連企業が政治的発言力を増して来たためか、国会も行政もこのアフィリエイトシステムにメスを入れないようです。当面の間は、皆さんの安全は皆さんご自身で確保しなければならない状況が、続くと思われます。どうかこのアフィリエイト記事には、ご注意下さい。
次回の記事では、ネット上で注意すべきもう一つのパターンについて、書きたいと思います。
《公式サイト内の化粧品関連記事集》
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