USDAオーガニック認証のバラ畑と加工工場を訪問①
今月の前半はお休みを頂戴し、久々にインドへ出向してまいりました。弊社のタラソテラピー海藻パック「マスク・ダルモール ロゼ」の主要美肌成分は、フランス・ブルターニュ産の海藻ですが、さらに美肌成分を高める目的で、オーガニックローズを配合しております。その栽培者と加工業者を訪問し、あらたに輸入する打合せを行うのが、今回の出向の主要目的です。
化粧品によく使用されるバラとして、ダマスクローズ種(Rosa Damascena)とセンチフォリア種(Rosa Centifolia)が挙げられます。どちらもいわゆるオールドローズで、そのうち弊社はセンチフォリア種を使用しております。これらのバラの栽培に適している地域は、中国のチベットあたりからインド、そしてパキスタンを含む中近東からブルガリアだともいわれています。
弊社がインド産にこだわった主な理由は、下記のとおりです。
①お国柄としてデタラメでないこと。
②加工技術や設備が優れていること。
③オーガニック(有機栽培/無農薬栽培)の意識が高いこと。
①に関しましては、インドは国をあげて輸入車の保護に取り組んでおり、デタラメなことをする国内事業所に対しては、厳しい指導を行っております。要するに、一定の品質が保証されていると同時に、経済的リスクを回避しやすいのです。これは弊社のような零細企業にとっては、大きなメリットとなります。
②に関しましては、弊社のように花弁粉末を輸入する際に、大変重要となってきます。ローズオイルやローズウォーターなどの製品の生産と違って粉末加工技術には、高いスキルや技術が要求されます。バラは抗菌性があるなどといったデマがネット上に飛び交っていますが、実際は雑菌には極めて弱いのです。ちょっとしたことで加工後は、雑菌だらけになってしまいます。
実際日本のデパートで販売されているバラの粉末の細菌検査をしてみると、グラム当たりの一般細菌数が2百万個でした。本来であれば紅紫色をしているはずの粉末が、傷んでピンク色に変色し、香りも明らかに劣化していました。弊社がこの加工業者さんより輸入しているバラ花弁粉末の場合は、グラム当たり500個前後と、清潔度においてはるかに品質が良いのです。
最後の③に関しましては、USDAオーガニックが広く浸透している点です。もちろんインド全体でみれば、まだまだ農薬を散布したり化学肥料を使用している地域もあるようですが、急速に有機栽培に移行している様子です。弊社が輸入しているバラの畑も、USDAオーガニックの認証を受けた畑であり、加工工場も同認証を受けています。
以上のことから弊社では、インド産を使用することとし、すでに現行製品に使用しております。弊社が予定していた通り、きわめて高い品質のバラ花弁粉末を入手でき、これを配合した弊社の「マスク・ダルモール ロゼ」は、多くのエステティックサロン様より、安全性と美肌効果が高いと、ご好評を頂いております。すでに化粧品で高い品質であることが証明されたため、近日中に食品としても、このバラ花弁粉末(ローズパウダー)の販売を開始する予定です。
なお弊社が輸入するバラの栽培地も加工業者さんも、インド西部のグジャラート州にあります。グジャラート州といえば、昨年大きく報道されましたが、同州出身のモディ首相主導のもとで、日本の新幹線システムが導入される地域です。北はアフメダバードから南はムンバイまで敷設される計画ですが、その地域とは下の写真のように、ほんとうに田舎です。
この写真は離陸直後の警告解除後に、機内から撮影したものですが、典型的なインドの農場の特徴を示しています。これらの件に関しましては次回以降の記事にて、ご紹介したいと思います。
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