ローズマリーエキス/ローズマリー葉エキス/ROE配合USDA認定オーガニック化粧水等オーガニックコスメは危険？③
アメリカ農務省が認定するUSDAオーガニックコスメに関する前回の記事では、別の行政機関であるFDA（連邦医薬局）が全米国民向けに、USDA認定オーガニック化粧品を安全だと信じるのは危険と警告を発している事実があることを書きました。この件に関しては、日本語で報じているサイトはまずありません。どうかこの点だけは、ご注意下さいませ。今回の記事では、USDA認証済みオーガニックコスメの実際について、書きたいと思います。
”USDA organic”のラベルやマークが冠されているコスメは、大きく分けて２つのタイプがあります。１つは100％オーガニックの商材で、たとえば「シアバター」や「ホホバ油」です。これらは単一の成分だけで製造され、化粧品原料とほぼ同等の商材です。そのため防腐剤等の添加物を加える必要性がない場合が多くあります。当然ながら他の通常の製品よりも、高い安全性や美肌効果が期待できるでしょう。
しかし化粧水/ローションや美容液などの保湿商材、そしてシャンプーやリンスなどのヘアケア商材には、強い疑問を感じます。これら商材には、天然由来防腐剤であるローズマリーエキス（ローズマリー葉エキス/ROE）と、防腐効果を高めるエタノール（アルコール）が組み合わされて添加されている場合が、ほとんどなのです。
まずエタノール（アルコール）ですが、いくらオーガニックのサトウキビ由来だといっても、醸造されたエタノールはエタノールです。「オーガニックエタノールでお肌が老化する危険性」と題した公式サイト内の記事にも書きましたが、エタノールには、肌細胞と結びついて水分を追い出す作用、いわゆる置換作用があるため、乾燥肌や乾燥性敏感肌を招く危険性があります。アトピー肌/アトピー性皮膚炎のお肌の場合は、たとえわずかな量のエタノールであっても、タブーとされています。
そしてもう一つの添加物であるローズマリーエキスですが、じつがこれが厄介なのです。上記のエタノールは、肌トラブルを起こしたとしても、それは一時的なことで済むでしょう。しかしローズマリーエキスでいったん重篤な状況に陥れば、ことはそう簡単にはすみません。再び米国の状況をネット上で見渡してみると、ローズマリーエキスによる健康被害が多いことに、気付かれると思います。
「ローズマリーエキスは危険？ 天然防腐剤の安全性」と題した公式サイト内の記事にも書きましたが、ローズマリーエキスにはアレルギーや光過敏症等の発症の危険性があります。通常はすぐには発症せずに、化粧水を１瓶か２瓶を使い終えた頃に、突然アレルギー性皮膚炎を発症する場合があるのです。弊社はタラソテラピー商材の他に手作り化粧水の材料「アクア・ダルモール77ミネラル」や容器も販売している関係上、自称「超敏感肌」のお客様より、よくお問合せを頂戴します。そのお客様の多くは、じつはローズマリーエキス配合化粧水で肌トラブルを生じた方が、とても多いのです。
アレルギー性皮膚炎程度で済めばよいのですが、ローズマリーエキス配合コスメをもっと使い続けた場合は、生活に支障をきたすまでの悪化も懸念されます。それはローズマリーを含んだ芳香剤の香りを嗅ぐだけで体調が悪化してしまうといった、重篤なアレルギー症状で、実際にアメリカではそのような健康被害が出始めています。お菓子をはじめとして、様々な食品にもローズマリー由来の原料がよく使用されていますが、それを食した場合のことを考えると、重篤なアナフィラキシーショックも懸念されます。既述のFDAの消費者への注意喚起は、このような危険性を考慮してのものと推察されます。
次回の記事はいよいよ、USDA認証オーガニックに関する最終章です。
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