USDA認定オーガニックコスメは安全性を担保したものではないと米国連邦医薬食品局はアレルギーの危険性を注意喚起
USDA認証オーガニックコスメに関する前回の記事では、「オーガニック」を取り巻く環境やこの認定システムのあらましについて書きました。今回の記事では、実際に運用されているアメリカでの実態について、書きたいと思います。日本語ではまず書かれていない情報のため、オーガニックコスメにご興味がおありの方には必見でしょう。
我が国の行政は「縦割り」だと、しばしば批判されます。じつは米国の行政も「縦割り」の傾向があり、むしろ日本よりも顕著であるかもしれません。その最たる例が、このオーガニックコスメ認証システムなのです。
日本の厚生労働省の旧厚生省の組織に相当する米国の行政機関は、連邦医薬食品局(FDA)と呼ばれています。じつは、この連邦医薬局はUSDAのオーガニックコスメ認証システムにかなり否定的な立場をとっているという事実があります。この事実は、ほとんど日本で紹介されていないほど、わが国ではバランスを欠いたオーガニックコスメへの信仰がはびこっているわけです。
米国の連邦医薬局が懸念していることは、認定されたオーガニックコスメを安全だと信じて使用したアメリカの消費者が、健康被害を起こしていることに対してです。このことに関してFDAは、「USDA認定オーガニックコスメは安全性を担保したものではない。植物には固有の危険性がある。」等と、消費者に強く注意を促しています。
「天然防腐剤配合のオーガニックコスメはパラベン配合化粧品よりも安全?」と題した弊社公式サイト内の記事にも書きましたが、自然は人類のために存在しているわけではありません。食されることによって糞と一緒に種が運ばれる実は別として、必要な枝や葉までも収穫されてしまっては、植物の立場としては困るというわけです。そこで植物は身を守るために、自ら何らかの毒素をまとい、人間をはじめとする動物からの被害を回避しようとします。以上のように考えれば、植物エキスとは本来、危険と考えられるべきことなのです。
そうった中でも人類は長い年月をかけて、食品または外用に利用できる比較的安全な植物の種や部位を、みつけてきました。言い換えれば、歴史的に安全性が確かめられてきたものは、一定の安全性が確保されているということです。それ以外の植物や特定の部位については、安全性が確保されていないということです。そして一定の安全性が確保されている植物の部位であっても、人によりアレルギーが発症する危険性があります。その植物をいくら有機栽培で慈しみながら育てたとしても、その人にとってはアレルゲンをもたらすことになります。
以上のように、「USDAオーガニック=安全」と信じることは危険極まりないことで、そのことについてはアメリカ政府は国民に注意を呼び掛けているというのが実態なのです。この事実が日本ではかき消されてしまっているので、注意が必要でしょう。次回の記事では、USDA認定オーガニックコスメの実際について、書きたいと思います。
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