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2019年2月27日 (水)

グリチルリチン酸ジカリウム(2K)を含有する甘草 漢方では長期使用/常用は副作用の危険性があるため外用薬・内用薬ともにタブー

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前回の記事では、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)のメリットは、むしろデメリットに置き換わることを書きました。今回の記事では、グリチルリチン酸ジカリウム配合化粧品や薬用化粧品を使用する上での、イチバン大切なことについて、書きたいと思います。

 

アトピー性皮膚炎の患者さんは別として、健常者の方でステロイド剤を長期連用することは、まずしないでしょう。なぜなら身体が、ステロイド中毒に陥るからです。そのため、ステロイド/副腎皮質ホルモンが配合された薬剤を使用する際は、短期決戦を決め込み、目的の肌荒れや炎症を鎮めます。これがいわば、ステロイド剤を使用する上での、常識といえるでしょう。

 

漢方薬の世界でも、グリチルリチン酸ジカリウムを主成分とする甘草は、長期連用してはならないとされています。漢方薬の処方のうちの6割~7割が、甘草が配合されていますから、6割以上の漢方薬は長期服用はタブーということになります。

 

この甘草エキスの主要薬効成分であるグリチルリチン酸ジカリウムが、外用薬として配合された場合は、配合量が低い場合は、ある程度の期間は連続使用は可能のようです。しかし外用薬の主要薬効成分として用いられた場合は、やはり長期連用は不可となるようです。

 

このタブーを冒して長期連用した場合の副作用としては、高血圧(偽アルドステロン症)や浮腫の発症が知られています。その他にも目に見えない怖い副作用としては、免疫低下が挙げられます。感染症に陥りやすくなる可能性が高まるということで、これはなかなか数値に表すことは難しいでしょう。

 

以上のことから言えるのは、内服・外用にかかわらず、甘草またはその主要薬効成分であるグリチルリチン酸ジカリウムが高配合されている製品は、ステロイド剤と同様に長期連用すべきでないということです。あくまでも目的をもって、短期的に使用するに限って、甘草やグリチルリチン酸ジカリウムは、ある程度安全性が確保できるものと言えましょう。

 

それでは、グリチルリチン酸ジカリウムがどの程度の配合量であれば、毎日使っても安全かという疑問が出てきます。次回の記事ではこのあたりについて、書きたいと思います。

 

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