グリチルリチン酸ジカリウム(2K)配合美白化粧水等美白化粧品 即効の透明肌効果があれば要注意!
前回の記事では、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)を主成分とする甘草そのもの若しくは甘草配合の漢方薬の、長期連用は禁じられていることについて書きました。今回はグリチルリチン酸ジカリウムの副作用が出ない配合量について、書きたいと思います。
まず法令で定められているグリチルリチン酸ジカリウムの配合量が、肝要かと思われます。化粧品の場合の配合率の上限は、下記のとおりとなります。
① 粘膜に使用されない化粧品で洗い流す化粧品: 0.8%
② 粘膜に使用されない化粧品で洗い流さない化粧品: 0.5%
③ 粘膜に使用される化粧品: 0.2%
医薬部外品(薬用化粧品等)の場合は、上記①に相当する薬用化粧水などでは同じく0.5%です。上記②に相当する薬用シャンプーや薬用リンスの場合で、0.1%となります。これらの規制にしたがって製造されている製品であれば、毎日適量を使用している限りでは、前回の記事でご紹介した偽アルドステロン症を含む重篤な副作用などは、発現しないであろうというものです。
しかし弊社の今までの経験より、、お肌の健康、すなわち美肌を保つ観点から考えるのであれば、上に述べたグリチルリチン酸ジカリウムの配合上限率料にとらわれるべきではないでしょう。たとえば、グリチルリチン酸ジカリウムを配合した化粧水や薬用化粧水をお顔に塗布して、グリチルリチン酸ジカリウムを配合していたいものよりも著しく偽美白効果があるのであれば、それはすでに「血行不全」や「新陳代謝低下」の副作用を起こしているということです。
たとえば朝7時にグリチルリチン酸ジカリウム配合化粧水をお顔に塗布し、お昼のお化粧直しの際ににも塗布して夜7時まで偽美白効果を持続させるのであれば、お顔の血行はその間はずっと阻害されることとなるわけです。そしてさらに、就寝前にもグリチルリチン酸ジカリウム配合化粧水等を塗布していたり、グリチルリチン酸配合薬用石鹸などで洗顔をしているのであれば、ほぼ24時間新陳代謝がまともにできないことになってしまいます。
このような状況下であれば、お肌は老化の一方でしょう。肌デトックス・排出されるべき老廃物もお肌に溜まるわけですから、くすみ肌や黒ずみ肌になるのは、必至といえるでしょう。最初の記事でご紹介した、お顔が凸凹になってしまった女性は、朝夕欠かさずグリチルリチン酸ジカリウム配合の薬用石けんで、しっかり洗顔をしていました。
何らかの目的があって短期的な使用であれば、グリチルリチン酸ジカリウム配合品の使用は、やむを得ないでしょう。しかし常用するのであれば、、お肌が白くならない程度のグリチルリチン酸ジカリウム配合品に、とどめておくべきでしょう。その程度であれば安全であると、申し上げているわけではありません。あくまでも、グリチルリチン酸ジカリウムはできるだけ避けるべきというのが、弊社のスタンスです。
次回の記事では、グリチルリチン酸ジカリウムがもつステロイド様作用について、書きたいと思います。
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