外出時にマスク着用を求める「新しい生活様式」に疑問
(香害によるコロナ感染の危険性に関する前回の記事よりの続き)
5月4日に政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で提言された5月4日付けの「新しい生活様式」は、概ね不評のようです。とくに飲食店さんの実情に即していない等の、実行不可能なことも多々含まれているようです。また「デリバリーや出前も」といったことに関しては、家庭内での調理は感染の危険性があるのかといった、理解に苦しむ具体例なども含まれています。 。。。。。。
私がイチバン気になったのは、外出時のマスク着用を国民に求めた点です。新型コロナウイルスによる新型肺炎が日本ではやり始めた時から厚生労働省は、風邪症状がある方がやむを得ず外出する際にマスク着用を要請しているだけで、健常者にマスクの着用を求めていません。これは現時点(5月6日)でも同じです。
これをもっと端的に示すことが、首相官邸のホームページに記載されています。このページでは日本マスク工業会・厚生労働省・経済産業省・消費者庁の連名で、下記のような記述があります。
「現在、予防用にマスクを買われている方が多いですが、感染症の拡大の効果的な予防には、 風邪や感染症の疑いがある人たちに 使ってもらうことが何より重要です。」
これをわかりやすく言えば、「予防用にたいした効果が見込めないマスクを買われている方が多いですが・・・」ということです。これは厚生労働省で出された、下記の結論によるものです。
「不織布製マスクのフィルターに環境中のウイルスを含んだ飛沫がある程 度は捕捉されるが、感染していない健康な人が、不織布製マスクを着用す ることで飛沫を完全に吸い込まないようにすることは出来ない。」
国民の多くがパニックになってマスクを買い求めると、末端価格がますます上昇し、新型コロナウイルスの飛沫を飛ばしている方が経済的事情などにより、購入できなくなるということです。すなわち健常者は、マスク着用すべきでないということで、これが結果的に新型コロナウイルス感染拡大防止に大きく寄与するという考え方です。
この論理的なコロナ対策は、マスク着用しない方への不謹慎狩りなどで、大きく損なわれました。マスコミ・テレビでさえも、マスク着用しない方をアナウンサーがまるで非難するかのようかのありさま・・・。そして今回は政府自ら「新しい生活様式」なるもので、この新型コロナ対策を否定し出したわけです。これを会議でなく一個人に例えたら、もはや錯乱状態といえるでしょう。
今本当にマスク供給量は足りているのでしょうか?
政府の方針に整合性がとれていないと、国民は混乱してしまいます。もう少し真面目な提言をしてもらえないかと思うのは、私だけでしょうか・・・。
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