昆布(コンブ)等海藻が新型コロナウイルス感染防止に効果なしって本当? 国立健康・栄養研究所のPubMed検索に疑問…
(冬のコロナ対策に関する前回の記事 よりの続き)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大きな問題になり始めた当初より、昆布をはじめとする褐藻類の適切な摂取を、アルガアイは読者様におすすめしてまいりました。その理由は下記のとおりです。
1.海藻に豊富に含まれるヨウ素(ヨード)が不足すると、易感染性に陥りやすくなる。
2.昆布等の褐藻類摂取は生活習慣病予防として有益であり、それは結果的に免疫力を高めることとなる。
3.褐藻類に含有される水溶性食物繊維であるフコイダンやアルギン酸に抗インフルエンザ効果等抗ウイルス効果が報告されている。
4.日本人は平均的にヨウ素摂取は過剰気味であるが、足りていな方が少なくないと言われている。(海藻嫌いな方など。)
5.特別な出費を必要とせず、和食を啓蒙するだけで実践可能である。
もちろん昆布等褐藻類の摂取が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する直接的な抗ウイルス効果を高めるといった、証拠/エビデンスがあるわけではありません。しかし身体の免疫力を高めたり生活習慣病予防効果があるということは、間接的に新型コロナ対策になると結論付けても、なんら間違いのないことです。
最近の日本の科学者の先生方は、直接的な証拠がなければ「効果も効果の期待もなし」とするといった、風潮が強いようです。アルガ・アイはこれは、誤ったエビデンス主義だと思います。その反面緊急事態宣言発令下では、しきりに「ワクチンの開発」などと言われていました。今までコロナウイルス(一般的な風邪ウィルス)に対する安全で有効なワクチンが開発されたことなどなく、大きくバランスを欠いていると思います。
さてこの件に関してお客様(読者様)より、「昆布や海藻にはインフルエンザウイルスに対する効果もないと国が言っている。」との、ご指摘を頂きました。これは厚生労働所所管の国立健康・栄養研究所(略称:栄研)の、ホームページに記述されているようです。
24. フコイダン (海藻などに含まれる成分) (掲載日:200526)
現時点においてインフルエンザなどに対する予防効果を検討した報告は見当たらない。
23. 海藻 (昆布、もずく、めかぶ) (掲載日:200525)
現時点においてインフルエンザなどに対する予防効果を検討した報告は見当たらない。
上記の根拠をもって国は、昆布等褐藻の成分に抗ウイルス効果がないとしているわけですが、ここには大きな落とし穴があります。それは「この情報はPubMedを用いて検索した結果を示しています。」という、非常に重要な一文です。つまり「PubMed」なるものの検索方法でヒットした情報のみを対象としており、それ以外はデマまたはガセネタと扱っているわけです。
この「PubMed」とは NLM(米国国立医学図書館)がデータベース化した、NCBI(米国国立生物工学情報センター) の情報を検索するためのツールです。NCBIはスキンケアに関する情報も多々発信しており、私もしばしば利用させて頂きます。しかしここにすべての情報が、揃っているというわけではありません。すなわち昆布等褐藻類の有益情報が欠落しているといっても、言い過ぎではないでしょう。
なお同ページには、「良好な栄養状態を保つことが感染症予防には有効です。」との一文が、記載されています。もちろん正しいことでしょうが、もう少し踏み込んで頂けないかと思います。伝統的和食/日本料理が世界でもっとも優れた健康食品であることは世界中に認められていることです。和食のもっとも特徴的なことは、昆布等褐藻類をふんだんに使用していることは、言うまでもないでしょう。
和食で良好な栄養状態を保つことがCOVID-19を含めた感染症予防には有効!
これがアルガ・アイの結論です。(次の 食べ過ぎると感染症に陥りやすくなる食材に関する記事 へ)
● 公式サイト内の「アルガ・アイ流 新型コロナ論 第2部」全文
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