グリチルリチン酸ジカリウム(2K)の優れた解毒作用で安心安全? むしろ長期使用/常用による副作用/副反応の危険性!
弊社公式サイト内の「グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ」の連続記事を追記・補完のうえ、再編成いたしました。下記は第5章の内容の一部です。
(前回の記事よりの続き)
グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)配合の美容液や化粧水などのスキンケア製品や、シャンプーやリンスなどのスカルプケア/ヘアケア製品のなかには、同化粧品成分には解毒作用があるので安心安全といった宣伝文句をともなく商材が少なくないようです。あたかもグリチルリチン酸ジカリウムが優れた万能薬のような表現です。
たしかに過去の記事に述べたように同化粧品成分には、他の化粧品成分がお肌を刺激して炎症を起こしそうになったときに、それを抑える働きはあります。ただし免疫力を低下させることによる作用であるから、注意が必要ということものべました。
このグリチルリチン酸ジカリウムが抽出される甘草は古来より中国では、「偉大な解毒剤」とも称されてきました。漢方薬では、他の薬効成分の働きを弱めたり強めたりする目的でよく配合されますが、それに通ずるものでしょう。
しかし消費者が思うようにこのグリチルリチン酸ジカリウムが、危険な毒素を都合よく解毒してくれるかは疑問です。過去の記事で平成の御代に発生した2大薬用化粧品事故、すなわちお茶石鹸による小麦アレルギー事故と美白化粧水によるロドデノール白斑事故について述べましたが、もしグリチルリチン酸ジカリウムに優れた解毒効果があるのであれば、そのような悲惨な事故は発生しなかったでしょう。それらの薬用化粧品には有効成分として、グリチルリチン酸ジカリウム(薬用化粧品では「グリチルリチン酸二カリウム」と表記)が配合されていました。
従いましてグリチルリチン酸ジカリウムに、解毒作用に関する過度な期待は禁物と言えるでしょう。むしろ同化粧品成分配合コスメの常用/長期使用による副作用を、心配すべきと思います。(次回の記事 へ)
( グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ 序章(目次を含む) )
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