かゆみ止め無添加浴用石鹸が逆効果? グリチルリチン酸ジカリウム(2K)配合無添加石鹸の常用/長期使用で痒み増大の危険性
弊社公式サイト内の「グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ」の連続記事を追記・補完のうえ、再編成いたしました。下記は第6章の内容の一部です。
前回までの記事では、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)に関する誤った情報や偏りのある情報に関して書いてまいりました。今回の記事よりは、同化粧品成分配合コスメや薬用化粧品(医薬部外品)による、想定外の副作用等の危険性について、書いてまいりたいと思います。今回はグリチルリチン酸ジカリウムがこっそうり配合された、無添加石鹸(?)による、思わぬ肌トラブルの危険性についてです。
美白効果が大きく宣伝されたグリチルリチン酸ジカリウム配合の洗顔用石鹸はよく見かけますが、同化粧品成分配合浴用石鹸も意外と多く、ドラッグストアさん等でよく販売されています。そのような商材の多くはお肌にムズムズとした痒みを伴うまでの乾燥肌でお困りの方を、ターゲットとした商材です。
ドラッグストアさんで販売されていた商品を見かけて、手にとってみました。その商材は浴用石鹸で、パッケージには大きく「無添加石鹸」、サブタイトルとして「お肌が潤う」と、大きく書かれていました。全成分表示の表示にはグリチルリチン酸ジカリウムと書かれてはいるのですが、先ほどのタイトルに比べれば非常に小さい字のため、消費者の方には非常にわかりにくいと思います。
なお「無添加石鹸」の記述に関してですが、この場合の無添加とは、防腐剤や着色料無添加といった、意味だと思われます。
この石鹸で痒みに効果があるのは、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムであることは明らかでしょう。グリチルリチン酸ジカリウムには、痒みを抑え込む効果があるからです。その種の石鹸のご使用者が、他に何らかの乾燥肌対策を講じて、その無添加石鹸を短期間のうちに使い終えるのであれば、問題さほどないでしょう。
しかしそういったグリチルリチン酸ジカリウム配合石鹸を常用/長期使用すると、グリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症作用に対して身体が耐性を持ち始め、痒み止め効果はだんだんと薄れていくでしょう。そしてやがては全身が痒みに襲われるという、最悪の羽目に陥る危険性があります。ここまで至った場合は、早めに医療機関での受診が必要でしょう。素人判断で不適切な薬剤を塗ったくったりすれば、大人アトピー発症という最悪の事態にもなりかねません。
入浴中の全身保湿として、保湿効果に優れたタラソテラピー入浴剤で乾燥肌対策をするという方法もあります。しかしこれは順番としては、2番目です。もし読者様が痒みを伴うまでの乾燥肌でお困りで、かつボディソープなどの合成洗剤をお使いであれば、無添加の純石鹸をお使いになることが、ファーストチョイスでしょう。
なお純石鹸の本質やおすすめの純石鹸につきましては、弊社公式サイト内の純石鹸に関する連続記事にて、詳しくご紹介しております。ご参考にして頂ければ幸甚です。(次回の記事 へ)
( グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ 序章(目次を含む) )
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