懸賞-読者プレゼント 水増し・うそ アンケート詐取事件について
「惜しかったね~。次は当たるよ、きっと!」
そう僕を励まして下さったのは、駄菓子屋の店主さんでした。時代はずうっと遡り、私が小学生の頃です。友達宅に遊びに行った際に、駄菓子屋さんに立ち寄りました。すると1等賞が大きな船のプラモデルのクジがあって、私は10円を支払って残念賞をひいてしまったわけです。
私は次の10円を店主さんに渡して、また残念賞をひいてしまいました。そしてまた10円と・・・。
クジ数は100足らず残っており、私はとうとう半数以上の残念賞をひくまでにいたってしまいました。すると店主さんは、こう言いだしたのです。
「もしかしたら当たらないかも知れないよ!」
私はその時は、店主さんの言葉が理解できませんでした。その時はたまたま私(僕ちゃん)の財布には落とし玉が残っていて、いつしか最後までひき続ける覚悟ができてしまいました。店主さんはオロオロ・・・。そしてとうとう最後のクジが残念賞であった時は、私は大きな大きな衝撃を受けました。
なぜ当たりがないんだ!
当たりくじはドコなんだ!
恐らくはその時その店に居た他の子供は、店主さんがズル(不正)をしていることを理解していたと思います。しかし当時の私の頭の中には、大人がズルをすることなどありえないという固定観念が支配していて、まったく理解できませんでした。要するに私は、救いようのないほどのバカだったわけです^^;
その日帰宅するまではずっと「なぜだろう・・・。」と、ずっと考え込んでいました。その後何日も考え込んで、そしてそのうちに考えるのに疲れて、忘れてしまったと思います。そして何年も年を重ねて、中にはズルをする大人がいることを勉強していき、あの店主さんがズルをしていたことを、やっと理解できました。
日頃店の近所のご父兄らと笑顔で挨拶していているのにもかかわらず、そのご父兄のいたいけな子供さんらの射幸心をあおっては、お金を毟り取っていたわけです。このブログをご覧になっていて、お子さんがいらっしゃる方は、このような大人が近所にいたら、皆さんはどうお思いでしょうか。私は身の毛がよだちます。同様のことが今発覚したら、逮捕されるような重罪だとか・・・。
昨日大きく報じられた、「読者プレゼント水増しアンケート詐取」は、当時の私のことを思い出させてくれました。はっきり申し上げて、このようなことをする方は、一般の良識のある方と人種がまったく異なると思います。もちろんこの場合の人種とは、肌の色云々のことではありません。
このような人種に今後悪いことをさせないためには、今後は何らかの法的規制が必要かもしれません。たとえば「アンケートに答えてくれたら、もれなくプレゼント」にするか、抽選であれば消費者庁に事前に申請許可を受けて、抽選後に結果のデータの提出の義務化などです。消費者庁がランダムに追跡調査することにより、もはやズルはできなくなります。もちろん今まで不正をしなかった、他の業者さんも巻き添えを食らうことになってしまいますが・・・。
弊社でも時折、モニタープレゼント懸賞を行っています。ご使用後のアンケートを条件にしていて、アンケート用紙と封筒&80円切手を同封して景品と一緒に送ります。しかしアンケートを頂けるのは20%にも満たないため、最近はしておりませんが・・・。その時の当選者の告知は「発送に代えさせて頂く」としていましたが、今後は何らかの工夫が必要かもしれません。
あの大きな大きな船のプラモデル・・・。
まったくの幻でした。
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