心の中に咲くバラ@ひょうごローズクラブ 害虫が益虫に大変身
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前回および前々回の記事では、遺伝子組み換えの青いバラと、交配によるブルーローズについて書きました。今回は同じ兵庫ローズクラブの定期総会で行われた、「美しくバラを咲かせるために」と題した、たいへん興味深い講演がありました。
ひょうごローズクラブにはたくさんのバラ愛好者の他に、栽培者の方もたくさんおられます。講演された方は、大御所的なお立場の、栽培の達人(先生)です。今までも同様の講演はありましたが、今回のこのご講演はまったく違った趣を感じました。
(化学)肥料や農薬(殺虫剤)に頼り過ぎてはならない!
家庭園芸でせっかく栽培しているバラを愛するあまり、殺虫剤を頻繁に使用することについて、見直しを提言されていました。神経質にならずに害虫は手で駆除、そして害虫にもっと寛容になって、少々ぐらいはバラを食させてもよいのではとも!
そしてイチバン興味深かったのは、本来は害虫である「バラゾウムシ」を、益虫と考える心のゆとりです。バラゾウムシはバラのつぼみに食い入って、最悪の場合はつぼみを台無しにしてしまいます。ですからバラ愛好家からすれば、まさににっくき害虫です。
しかしつぼみが上手に害されれば、つぼみの生育が遅れるにとどまります。バラは一気に全ての蕾が開花するよるも、少しずつ開花がずれたほうが長く観賞できます。バラゾウムシがそれを助けてくれるというわけで、そうなればバラゾウムシは益虫となってしまうわけです。
その他のおもしろかった点は、バラを愛するあまり、バラだけを植えないというご提言です。いろいろな植物を一緒に植えて育てることにより、色とりどりの花が咲き、たいへん美しくなります。そしていろいろな花と混在することにより、バラは病害虫に強くなるそうです。
私は製品作りのために、海外より無農薬栽培のバラを輸入しています。確かに先生がいわれたように、バラは他の植物といっしょに育てられることにより、病害虫に強くなるようです。もちろん化学肥料ではなく堆肥を使用した、オーガニック栽培が前提です。
そして今回の先生の提言でイチバン救われるのは、農薬等の化学物質に弱いまたはCS(化学物質過敏症)の患者さんでしょう。私はCS患者さんとお電話でお話をさせていただく機会が、ちょくちょくあります。その際患者さんより、ご近所から飛散してくる化学物質についての苦言を、うかがうことがあります。その中で多いのが、家庭園芸への殺虫剤使用と、次いで塗料の使用です。
やはりご近所とのお付き合いがあるので、なかなか苦情は言いにくいものです。また私の知る限りでは、CS患者さんの多くは遠慮気味です。CS患者さんは窓を閉めて、ひたすらお部屋の中で、もがき苦しみながら耐えるしか方策がないのです。そういう意味で今回の先生の提言を多くの家庭園芸家が採用され、少しでも苦しみから解放されるCS患者さんが増えるのではないでしょうか。
「美しく咲かせる」とは、じつはお隣さんにとっても美しくあるバラ、または園芸者自らの心の中に咲く、思いやりという名のバラについてのことかもしれません。今回もひょうごローズクラブで、バラを通していろいろなことを考える機会を頂戴しました。ありがとうございました。
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